ささやかなひととき
自営業はつらいよ・・・。
なかなか休みが取れない。
しかも鍼灸師という仕事柄、休むと患者さんに怒られる。
中には、「俺たちが休んでるときに働くのがお前らの仕事だろ!日曜日も祝日も開院しておけよ!」とか怒鳴る人もいる。怒鳴らないまでも、嫌味を言う人は少なくない。定休日くらい許してほしいものだけれど、痛いのもコリがあるのも自分持ちですから、その気持ちもわかります。
しかしこちらも遊んでいるわけではないのだ。
たぶん、こういう人たちは、私たちが開院しているときの姿しか見ていないので、それだけでそう判断するのだろう。
実際には日曜日は研究会があったり、どうしてもっていうときには休みの日に往診に応じることもある。一日中休みなんてことはそれほどない。
そもそも何にも悪いことしてない。
何を言われてもどこ吹く風だけど、でも、それでもいろいろ言われると悲しくなりますね。
以上は明らかなる愚痴ということになりますが、プチ贅沢くらいさせてください、私も人間だから。
贅沢をさせていただく
ということで、行ってきました、高めな朝食に。
渋谷の東急ヒカリエにある「d47食堂」へ。
d47とは、デザイナーであり地域おこしをしている人がやっている、なかなかおしゃれで楽しいところ。
その食堂、といってもおばちゃんがやっている定食屋のようなものではなく、けっこうおしゃれ空間。
そこの朝食を食べに行ったのであります。
d47食堂は東急ヒカリエの飲食街のさらに上の階にある。
だからこんなに景色がいいのだ。
景色といっても、きれいな紅葉とか、富士山が見渡せるとか、そういったものではない。ここから見下ろせる景色は、自然とは真逆にある渋谷というとても人工的な街。これはこれで、ひとつの日本の象徴であり、それはそれで楽しい景色といえなくもない。
d47食堂で出てくる食事は、日本各地の名産であったり、伝統食であったりする。
人工的な景色を見下ろしながら、土着の自然のものを食するという、この両極端を味わうのはここしかないかもしれない。
本日のお品書きはこんな感じです。
タネから商店の郷土ごはん
・ さつまいもと雑穀のお粥
・ 福岡「バターナッツかぼちゃのだご汁」
・ 山梨「新生姜の佃煮」
・ 徳島「れんこんのならえ」
・ 栃木「里芋の田楽」
・ 雑穀つくね
なんてことはないものなの。
しかし、確かに味というのか、食材の力というのか、そういったものを感じるのです。
私自身50歳を越えているのですが、まだまだ食欲は衰えない。
そんな人間からすると、正直最初にこれが出てきたときに、え?これで終わり?と思ってしまうくらい簡素な感じがします。
でも、食べた後の満足感が違うのです。確かに量は少ない感じもしないでもないのですが、お腹は満足している。これ以上食べるかというと、いや、もう大丈夫です、というくらい。これには驚きました。ここまで違うのは、きっと食材の力、その土地の力といえるのではないのだろうかと。
ふだん苦労を共にしている・・・
もとい・・・
一方的に苦労かけている嫁さんも、ほんの短いひとときを楽しんでくれている模様で・・・
来て、食べて、
よかった。
使用しているカメラ・レンズ・機材
これまでの寫眞機帖
写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
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