本日のカメラ:KDDI iida series G9 ガラケーです
カメラから遠のいていた・・・
昔から写真を撮るのが好きだった。
カメラという“装置”そのものも好きだった。
大学生の頃に、バイトで貯めたお金で買ったカメラは大事にしていた。しかし、鍼灸師の免許を取って1年弱後、それらは全て泥棒に盗まれてしまった。これはもう、神様が私に与えた“鍼に専念しろ”というメッセージだと受け止めて、その後カメラや写真のことを省みることはなかった。
それだけではなく、世の中は少しずつデジタルへ移行していく過程で、フィルム時代の私はだんだんとその感性がついていけなくなっていたというのも拍車がかかった。その頃のデジカメはまだまだ記録のためのもの、フィルムを使わない便利なものという感じで、作品をつくる域には達していなかったように感じてもいたこともあった。
だから、携帯電話でときどき“写メ”することで十分だったのだろう。
デジカメ以前だったのか・・・
その後、少しずつ仕事が軌道に乗りはじめ、私自身も少し落ち着いてきたのだろう。
なんだかまたカメラが欲しくなってきた。
カメラで写真を撮ってみたくなってきたのだ。
それで、最初に手に取ったのがOLYMPUSのファミリー向けエントリー機。
OLYMPUSのE-PL2。
当時はフォーマットの大きさとか全く知らなかったので、フィルムと同じフルサイズが普通だと思っていたので、それがマイクロフォーサーズという規格であることを知らずに手にしました。予算もあったし、まだカメラを持つことにそれほど大きな期待もなかったので、これは自分にちょうど良いもので愛用していました。
それで・・・
記憶の中では、このOLYMPUS E-PL2を購入したのは、キミたちが来る前だったと思っていたのだ。
カメラを買った後、しばらくして君たちが来たのだとばっかり思っていたのだ。
しかし・・・
記憶とはとても曖昧なもので、ガラケーに納められた写真を見ると、キミたちが来た後に私はカメラを買っていたのだ。
ということは・・・
私は、キミたちを写真に撮るためにカメラを買ったのだろうか・・・?
そこも今や遠い記憶の片隅に追いやられ、真相は分からなくなってしまったのだけれど、でも、ガラケーには、それ以前の写真がけっこう閉じ込められたいたのだった。
携帯で写真を撮るなんて邪道だと思っていたけど、そんなことはお構いなく、案外たくさん撮っている自分がいる。
それだけ、猫という被写体が私の心に何か光を灯したのだろう。
再びカメラを手にしたのは、猫がきっかけだったのかもしれない。
猫というか、家族のようなキミたちが来てくれたから、また私の人生に新しい灯りがついたのだろう。
今日の一冊
使用しているカメラ・レンズ・機材
今回の写真は全てガラケー撮ったものです。そろそろスマホが出はじめた頃だったと思いますが、この頃のスマホはまだギークな人が持つ特別なアイテム。横目でちらちらスワイプする姿を見ていたくらいの時期です。そんな時期に私はガラケーを買い替えるタイミングとなり、私はKDDIが出していたデザイン重視のシリーズ「iida」の「G9」に機種変更。スタイリッシュで、カメラもそれなりに良かったと思いますが、さすがに今のスマホにはかないませんね。でも、この頃の携帯電話を見返すと、想い出が詰まったタイムマシンみたいですね。
これまでの寫眞機帖
写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
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しかし、それでもカメラが好きなものとしては、各カメラの絵作りのようなものが伝わればと思っておりますので、その参考になれば幸いです。