本日のカメラ:CONTAX G1
中国研修の写真で見直す
ここ11回ほど、かつて行った中国研修の写真を載せてきました。
もうプリントした写真を見ることもないだろうし、ましてやネガからプリントすることもないだろう、といってそのまま葬り去るのも寂しいものがあるからと、こうして当ブログに載せてみました。まぁ、これは自分のこれまでを振り返るいい機会にもなって良い機会となりましたが、読者の方には個人的な思い出話に長くお付き合いいただいてちょっと退屈だったかなと思いつつも、感謝しております。
でも・・・
ここは郷愁に浸るようなブログではなく、写真をメインにした写真ブログを目指しています、という当初の目的へ。
そこで、カメラレンズ。
改めて見てみると、CONTAX Gレンズ、よく写ってるのだ。
こんなにくっきり写っていたのかと、また、色の階調も自然で趣きがある。
どういう理屈でそう見えているのかは分からないけれど、五感器がそう感じていることは私のなかでの事実なのです。
これはやはりレンズなんだろうなと思ったのです。
当時、CONTAX G1を手にして写真を撮ったとき、なんとなく“眠い”写真が多く撮れるなぁと感じていたから、そんなにいいカメラだとも、いいレンズだとも思っていなかった。ただ、コンパクトなボディで、レンジファインダーというギミックは好みだったから、ぼちぼち使っていた。でも、そこまでのめりこまなかったのも事実。
しかし、今回こうして写真を見てみると、さすがツアイス。さすがCONTAXだと思わずにはいられない。これは改めて、CONTAX Gレンズを使ってみようと、思ったのであります。
ぼちぼち試しながら歩いてみる
CONTAX Gシリーズのレンズは小さいので持ち運びにも楽。
そんな特性を活かすと、街歩きスナップにはちょうど良い気がする。
マニュアル操作も、かつてのフィルムカメラのようで楽しむことができる。ファインダーを覗くことでピントの山をつかめるので、ファインダーを覗くことが楽しい。最近のデジカメにはマニュアルでピントを合わせるときにアシスト機能があるからとても便利でもある。レンズは一つの資産だとすれば、こうして今後も活用できるのは楽しみでしかない。“カメラで撮る”というこの楽しみを、この先も新たなテクノロジーとともに歩んでいけるのは最高ではないだろうか。
いつもはRAW現像して掲載していますが、今回はレンズの味を見ていただきたいので、撮って出しのものばかり。
空気が撮れる
CONTAXに使われるツアイスのレンズは、とにかく空気が写るのだ。
空気は目に見えないから、写るはずがない。
しかし、写る、空気が。
雰囲気とも違うし、奥行とかでもないし、もしかしたらコントラストとかなんとかという専門用語もあるかもしれないし、それを数値化しているものもあるかもしれないが、それはもうなんというか、“空気”なのだ。
その空気が写るというのは、なかなか日本のレンズは出ないような気がする。日本のレンズは高解像度を主体にして開発されてきて、現在も、高解像度のセンサーに堪えうるレンズということで、これはもはや日本の伝統であり、お家芸だと思う。
だからこそ、ここは、あえて“空気”と言いたいのだ。
ツアイスはカメラレンズから撤退するという話も見聞きする。
なかなかカメラというものへの購買意欲がなくなる昨今、カメラメーカーはもちろんのこと、レンズ制作会社や周辺機器の会社もこれから先の展開に慎重であろうと思う。この流れに、ツアイスもまた逆らえなくなっているのは寂しいものであるが、こういった写真文化が遺っていくように、場末のこのブログも一役買いたいものだと思うのであります。
今日の一冊
使用しているカメラ・レンズ・機材
これまでの寫眞機帖
写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
本サイトの写真について
本サイトの写真は、基本的にはRAW現像したものです。
また、運営上の事情により、写真のファイルは圧縮や画面に合わせて縮小せざるを得ないところがあります。よって、本サイトで掲載している写真は、カメラの性能をそのまま現したものではなく、また、本サイトの目的はカメラの性能を示すためのものではないことをご了承ください。
しかし、それでもカメラが好きなものとしては、各カメラの絵作りのようなものが伝わればと思っておりますので、その参考になれば幸いです。