LUMIX S5 Panasonic Tokyo Japan 三ノ輪 散歩 浅草(C) 遊人寫眞機帖 主にSIGMA Foveon LUMIXで撮った写真を掲載しています。

三ノ輪 → 浅草周辺

本日のカメラ:LUMIX S5

新年恒例の初詣トリップ

大門から始まる

 今年も恒例の初詣へ。
 元旦を含めた三が日は人が多いので避ける傾向に。
 本当のお正月は冬至だとか、節分だとか、そんなことを思っている節もあるので、1月1日にほとんどこだわりはない。そもそも新年のご挨拶、昨年のお礼を伝えることが大切なのだし。

 毎年いつも決まっていくのが南千住の素戔嗚神社、白山の白山神社、そして大門にある芝神明様。
 いつもは遠いところから少しずつ都心に戻るようにしてきたが、今年は大門の芝神明様からはじめることに。特段なにかかんがえがあったからでもなく、もちろんお告げなんてものはなく、ただなんとなくということで。

 で・・・
 芝神明様周辺は、都会ということもあって、いや、それなりに写欲の出るところもあったけれども、結局カメラを構えず次へ移動。

 そういえば、芝神明様には猫がいました。
 福を招く猫としても知られていました。たしか白黒の八割れだったか・・・。
 
 神社の方に尋ねてみると、7年前ほどにぱたっと来なくなったのだとか・・・。
 
 そうだったのか・・・。
 また会いたかった・・・。

三ノ輪へ

 やっぱり三ノ輪はいいね!
 そそる物件が多い。
 もちろん、レトロな、やれた感じの。

 と、言っては住んでいる方には失礼なのかもしれないけれど…。

 日常生活といかがわしさが同居している、まさに、清濁併せ呑む、そんな街でもある。
 人間なんてものは、一生かけてもなかなか成長できるものではない。
 どんぐりの背比べで生きているのだから、清も濁も合わせて飲むくらいの度量が必要だ。そして、生きていく、どんなことがあっても、生きていくしかないのだ。

 そして、おもむろに秦の始皇帝の廟に埋葬されている兵馬俑のレプリカが・・・。

 中華料理屋さんのディスプレイなのだが、脇に追いやられているし、手にフリーペーパーのようなものを持たされている・・・。以前、『開運!何でも探偵団』で“本物”と称する兵馬俑が出てきてが、もちろん撃沈・・・恐らくこういったディスプレイ用のものが出回っていたのだろう。ファンならロマンを感じて勘違いもしてしまうのも分からぬでもない。

そんなこんなで浅草へ

 途中、名店『バッハ』という喫茶店で一休みし、そこから浅草へてくてく向かうことに。
 グーグルマップを見てみると、三ノ輪、南千住、浅草、蔵前といった場所の位置関係がよくわかる。こんなに近かったんだと驚きつつ、ここからならどこへでも歩いていけそうな、そんな東京散歩の醍醐味を垣間見るのであった。

 「都営南千住2丁目アパート」なるものが、青い空とうまい具合にコントラストを演じている。下から仰ぎ見るくらいの高さがある。

 で、帰ってきてこの写真を拡大してみて驚いた・・・。

 この文字、なんとタイルで書かれているではないか!!

 ちょっとした発見が人生を楽しくなること、それを改めて知る機会になるものだ。
 写真を撮りながら歩くって、いいことだ。

どこか時間が止まって見える

 お正月は時間が止まっている感じがする。
 おそらく、みんな家にいるので町が静かだということもあるのだろう。
 でも、このあたりは、どこよりも時間が止まっているように思えるのだ。

 いったい何を研究していたのだろうか・・・。
 研究するのはいいことだ。

 私も鍼灸師として、いつも日夜研究している。大事なことだと思う。
 だからきっと、この薬局もいい薬局だったに違いない。
 もしかしたら、自分なりのノウハウを重ねていると思うのだけれど、一代で終わってしまった可能性はある。

 スーパーの駐輪場もいい感じ。

 カウンターしかない、しかも少数の席。
 こういうところのお寿司はおいしいのだろうなと思って中を覗くと、お客さんでいっぱいだった。その後この周辺を歩いてみると、「金太楼」という名前はけっこう目に入ってきた。おそらくチェーン店のような、のれん分けでもしたのだろうか、どれも大衆が楽しめそうなお寿司屋さんだった。

 この辺りは山谷である。
 岡林信康の『山谷ブルース』で有名になったが、いわゆるドヤ街。日雇い労働者が泊まる安い宿がひしめき合っている。日本の高度経済成長を支えた場所だ。そして、かの『あしたのジョー』の泪橋はここにあるのだから、この街のルーツは推して知るべしである。

 この街が一番賑やかだったころは、「東京のスラム街」などと、全くもって嬉しくない呼称もあったようだが、今は安宿を求めてやって来る外国人バックパッカーに人気だそうで、また、この山谷を闊歩していた日雇い労働者も、いまは老人になって引退しているだろうから、かつてのような荒ぶれた感じはないようだ。そのため、この辺りの安宿も泊まりやすくなっているみたいだ。

 安宿とはいっても、安宿も競争が激しかったのだろう。
 “カラーテレビ、冷暖房完備”なんて、当時は珍しく、ちょっと贅沢した人たちにとっては垂涎の的だったのかもしれない。

 いろんなことを考え、感じ、想像しながらぶらぶら歩く。
 まだまだ街は、これからも多くの人を包み込んでいくのだろう。

 今日の二冊

 使用しているカメラ・レンズ・機材

これまでの寫眞機帖

写真好き、カメラ好き、レンズ好き

瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。

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About

東京の表参道で鍼灸院と漢方薬店を営んでいます。趣味は写真、カメラ、レンズ。街のスナップなどを中心に、写真表現を楽しんでいます。鍼灸は、二階堂師匠から受け継いだ本治法と呼ばれる古典鍼灸をメインにしています。漢方薬はイスクラとJPSです。

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