本日のカメラ:LUMIX S5
憧れのラーメン屋へ
ラーメン屋を取り巻く状況
このブログは食べ物を扱うブログではありません。なので、こんな写真を載せていいものだろうかと思いながらも、しかし、これは自分の憧れでもあったから、載せてしまえということで敢行することに。
今朝、たまたま観ていたニュースバラエティショーで、“ラーメンの1000円の壁”というのを解説していた。このコロナ禍以降に起きた世界情勢の変化によって、ラーメンの原価が相当に上がっているという。円安、小麦粉の値上がり、光熱費、人件費、全てが上がり、切り詰めて切り詰めてなんとか1000円を超えないようにしているところが多いという。それはもう想像に難くないことです。
しかし、そうかといってそう簡単に値上げをすることはできないもの。また、ラーメンには大衆食のもつイメージがあり、どうしても1000円の壁にはばまれてしまうという。そのため、やむなく閉店してしまうラーメン屋さんも増えているそうだ。ラーメン屋はこだわりの人が多いから、きっとその壁を超えることが心情的に許されず、ならばということで、潔くやめてしまうということもあるだろう。私も0か100かの人間だから、満足できないことがあったら一層のこと今の仕事を辞めてもいいかなと思うので、ラーメン屋さんの気持ちもよく理解できるところがある。しかし、その前になんとか打つ手はなかったのかと悔やまれるところもあるはずだ。
憧れのラーメン店、それは希望
そんなラーメン屋を取り巻く状況が厳しくなっているなか、前から行きたいと、一種“憧れ”のようなものを持ってきたラーメン屋がある。
それは、“希望”という名のラーメン屋だ。
そう、国立競技場のそばにある、ホープ軒のことです。
いつの頃からか、豚の背脂をラーメンの表面に散りばめるのを“背脂ちゃっちゃ系”というらしいが、このホープ軒はおそらくその元祖に近いのではないだろうか。
昔から前を通るたびに食べたい食べたいと思っていたけれど、なんとなくそのシステムが分からず躊躇していた。
私のようなそれほどラーメンに思い入れのない人も受け入れてくれるのか?
圧倒的な声掛けにビビらずに食べることができるのか?
カウンターしかないのか?
そんな気持ちが交錯するわけでしたが、友達が昔からよく食べているという情報を耳に入れたので、頼んで一緒に行ってもらうことにする。50を過ぎたオッサンが、ラーメン屋に一緒に行ってもらうというのもおかしな話だから、ちょっとそういうビビりがある私にとっては有難いのだ。
憧れのラーメン店、それは希望
憧れのラーメン屋、それは「ホープ軒」。
この黄色に赤の提灯がトレードマークだ。
私はいよいよ来たぞ!という気持ちで胸の鼓動が抑えられないが、友達は馴れたもので、そそくさとチケット販売機の前に行く。
こんな感じで、チケットはプラスティック製の板。
昔ながらといった感じだ。
知らない人からしたら、これもハードルが高いかもしれない。
そして実食へ・・・
1階はカウンター席のみのよう。
私は、せっかくだから国立競技場を眺めながら食べたいとわがままを言い、2階席へ。2階席は椅子がある。そこでゆっくりと、語らいながら食べたいというのもあるから。
無造作に大量のねぎとレンゲ、そしてジャスミン茶が置かれている。
コロナ禍はだいぶ収まってきたとはいえ、このねぎの置き方はそれ以前、それ以降であってもぞんざいすぎるとかえって笑ってしまくらい。
そして・・・
いよいよ・・・
ラーメンが運ばれてきた。
私は今日は特別な日だ。
友達のススメもあって、贅沢にチャーシュー麺にしたのです。
そして友達は、「ネギをたくさん入れるんだよ、これでもかってくらいに!」と言って、私のどんぶりになみなみとネギを注いでくれたのだ。
これもこのホープ軒の流儀なのだそうだが、一人で行っていたら遠慮してほんのちょっとしか入れなかったのではないだろうか。やはりホープ軒に通いなれている友達と一緒に行って正解だ。
どうってことのないラーメン屋さんでのいち風景だけれど、友達の存在、そして彼から発する友情の熱が有り難く感じる瞬間だ。
友達曰く、「ネギ入れ放題なのに、なぜか”ネギラーメン”ていうメニューがあるんだよね。同じネギが入ってくるだけなのに!だったらネギラーメン、要らないじゃん!」と。これはもうホープ軒あるあるネタなのかもしれないが、こういう爪の甘さはご愛嬌かもしれない。とはいえ、知らないとうっかり頼んでしまいそうな、ネギラーメン。確かに要らないメニューです、これだけ入れられれば。
こってり系の豚骨ラーメンだと、最近は博多ラーメンよろしく細麺と決まっているが、こちらのホープ軒の麺はツルっとした中太麺。歯ごたえもちょうどよく、このスープにとても合う。そして大量のネギとのからみで、スープと麵とでうまみが増してくる。
今まで自分が食べてきたラーメンのなかでも、このホープ軒のラーメンは、かなり上位に位置する。もし私が今より若くて、見境もない人間だったら、3日と開けずに食べに来たかもしれない。それくらいおいしいのだ。
語らいの場になる
私と友達はホープ軒のラーメンに舌鼓を打ち、満足した。
そして、しばらく語り合った。
これからどのようにこの道を歩いていくのか。
本当にあったのかどうかも記憶にないくらいの東京オリンピック2021(2020とは言えない)は、すでに遠い夢のなか。その舞台になった国立競技場を眺めながら、二人の語り合いは続いた。
また来よう・・・
ホープ軒
今日の一冊
使用しているカメラ・レンズ・機材
これまでの寫眞機帖
写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
本サイトの写真について
本サイトの写真は、基本的にはRAW現像したものです。
また、運営上の事情により、写真のファイルは圧縮や画面に合わせて縮小せざるを得ないところがあります。よって、本サイトで掲載している写真は、カメラの性能をそのまま現したものではなく、また、本サイトの目的はカメラの性能を示すためのものではないことをご了承ください。
しかし、それでもカメラが好きなものとしては、各カメラの絵作りのようなものが伝わればと思っておりますので、その参考になれば幸いです。