本日のカメラ:SIGMA DP2 Merrill
用事がなくなってしまったことを想う
今日は一日、何もない日・・・。
いや、ほんとうは用事があったのだが、急遽無くなったのだ・・・。
この用事は、私にとっては仕事ではある。これはコロナになった頃からはじまったもので、もうこの数年の定番になっていた。
日曜日の昼下がりに何を好き好んで仕事に出かけるんだと思われるかもしれないが、私にとってはとても有意義な時間、そしてとても贅沢な時間だった。日曜日の仕事が無くなって晴れ晴れするなんて微塵も思わない。むしろとてもさみしいことで、また直ぐにでもこの用事が復活すればいいなと願っている。
繰り返すけれど、この日曜日の用事は仕事。つまり鍼灸師として患者さんと接していたわけですが、私はこの方、仮にT.Yさんと言っておこう、このT.Yさんを通して様々なことを学ばせていただいた。鍼をした後に、私はT.Yさんと1時間ばかりお話をするのだけれど、個人的なレクチャーを受けているようで、至福の時間であったのだ。
人生は有限。
だからこそ、人生は自分という存在を思いっきり出し切っていくもの。
それが、人生を楽しむということ。
それが、人生を遊ぶということなのだ。
これは教えていただいた数ある中の一つだけれど、T.Yさんの信条のようなものでもあった。
実は、このブログの名前『遊人寫眞機帖』の“遊人”は、T.Yさんにいただいたのだ。
私が主宰している鍼灸の勉強会も、「東洋遊人会」という名前。
“遊人”とは、T.Yさんが持っていた草野球チームの名前で、それを知った私は、恐る恐る、「遊人という名前をいただいてもいいですか?」なんて聞いたのだ。すると、「どうぞどうぞ、それは嬉しいなぁ、光栄です。」なんて言ってくれたんだ。多分、もうそんなことは忘れていると思うし、それを証明するものは何もない。しかし、私にとって、この名前は宝物なんだ。
今日の用事は無くなった・・・。
とてもさみしい・・・。
早く、一日でも早く、復活しないかな・・・。
神楽坂へ出発
けれど、自分の時間が出来たということで、今日は神楽坂に行くことにする。その目的の一つは、飯田橋にある東京大神宮に行って豊受大神様のお札をいただくこと。そして、台湾の朝ご飯を食べること。そして、青森のアンテナショップである青森館でねぶた漬けを買うこと。
“何もない”といったけど、結局“何かある”。
何かを作って忙しくしているのは自分自身。
仕方がない、それが性分というものです。
ということで、まずは最寄りの駅から出発をすることに。
今日はフォビオン(FOVEON)、そして、何がなんでもモノクロだけで撮ろうということに。
朝食、そして東京大神宮へ
朝ご飯を食べる。
まず最初の目的地は、台湾料理の『wanna wanna 飯田橋サクラテラス店』。
もう5,6年も前ですが、台湾に行って、台湾の料理に惚れこみました。とにかく健康的で、手軽。そしておいしい。豆乳を使った鹹豆漿、揚げパン、台湾式クレープの蛋餅(だんぴん)などなど。東京で食べるとどうしても高めになるのは痛しかゆしだけれど、そこはおいしいし健康なのだから。東京で商売をしていくのはたいへんですしね。
ということで、まずは『wanna wanna』で腹ごしらえをする。
そして、食べ終わって東京大神宮へ。
伊勢神宮の外宮に祭られている豊受大神様のお札を購入する。
境内でしばらく佇んでいると、結婚式を挙げている。
自分にもこんな日があったなぁと、昨日のように思い出される。
結婚式・・・いいものだ・・・。
新郎は緊張。
新婦はうれしさの絶頂。
こういう“いつかの”、“あの日の”、そういう日常もモノクロは印象深い演出をしてくれる。
結婚式の景色を見て、東京大神宮のまわりを歩いてみると、まるで昭和のたたずまいの民家があった。そんじょそこらの昭和じゃない。令和も6年、平成は30年、ということは36年は余裕で建っているわけで、50年じゃきかないか。リノベーションしたらウケそうだけど、どうだろう、今後は決まっているのだろうか。
ぐるっと回って、再び飯田橋駅の前に。
さっきとは全く違う雲になっている。
ここからの景色は、なんか素敵だ。
神楽坂方面へテクテクと
そんなこんなで飯田橋の駅前を通過して、神楽坂の方へテクテクと歩いていく。表通りよりも裏に行った方のがおもしろいから、裏へ裏へと回りくどく歩いていく。
すると、こんなお家が。
琴のお教室らしい。そして、この写真には写っていないのですが、指圧もやられているらしい。もう看板の字も薄れているし、電話番号も上四桁に“3”が入っていないから、看板自体も古そうだ。リノベーションできないものか、借りられないか、そんな思いがよぎってしまう。
さらに奥へ奥へ・・・。
前の神楽坂について書いた回でも書いた辺りへ行ってみる。どうやら路地裏にカフェがあるらしい。
行ってみようではないか!
さらに奥へ奥へ・・・。
前の神楽坂について書いた回でも書いた辺りへ行ってみる。どうやら路地裏にカフェがあるらしい。
行ってみようではないか!
elm green coffee
たどり着いたカフェの名前は、「elm green coffee」。
古い民家をリノベーションしたカフェ。とてもこじんまりとしていて、よき佇まい。
外から覗くと、中はとても狭いよう。
なんとか私たち二人も入れなくもないけれど、でも、ちょっとキツイ感じがする。
でも、階段があるから、もしかして二階席もあるのかな?
そちらなら入れそうかな・・・?
ということで、店内に入ってお店の方に伺ってみると、二階席もあり、今は空いているとのこと。むしろ私たちにとっては有難いので、2階席へ。
2階は普通の民家の一部屋といった感じで、こじんまりと古めかしいインテリアでまとまっている。ここまで長い時間歩いてきたので、これでゆっくりできることに安堵する。
さらに続けて歩いて
ゆっくりできたところで、さらに散歩を続けてみました。
いろんな景色があります。
一日カメラを片手に、街をぶらぶらとしてモノクロで撮る。
いいカメラがあって、全く私の人生は贅沢だなぁと、有り難さを感じるのでありました。
今日の一冊
使用しているカメラ・レンズ・機材
これまでの寫眞機帖
写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
本サイトの写真について
本サイトの写真は、基本的にはRAW現像したものです。
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しかし、それでもカメラが好きなものとしては、各カメラの絵作りのようなものが伝わればと思っておりますので、その参考になれば幸いです。