本日のカメラ:LUMIX S5
ぐるっと巡る前に
日本昔ばなし盛り
このあいだ、下北沢に行く用事があったので、その日のお昼は納豆専門店の「せんだいや」に行きました。
池尻大橋にもある「せんだいや」(たぶん池尻大橋のほうが本店)では数回食べたことがあるけれど、ここでは初めて。以前、池尻大橋の本店で食べたとき、納豆がおかわり自由な割りに、白米はそうではないことがちょっとなぁと思った。そう思う人も多いのだろうか、よくよくメニューを見てみると、ごはんのサイズを選べるようになっていた。普通盛りでは物足りないから、大盛りにすることに。ちなみにごはんのサイズアップが無料なのはうれしいわけで。
そこで、店員さんを呼んで大盛りを注文する。
すると店員さんが、「うちの大盛りはかなりの大盛りですけど大丈夫ですか?」と聞き返してくるではありません。私はそれほど大食漢ではないけれど、最高のごはんのお供である納豆が食べ放題なのだから、普通に大盛りはいただけるだろうと思った。“かなりの大盛り”という店員さんの一言添えがあったけれど、今日は納豆を食べるぞ~!という気持ちで来たのだし、たいがい大丈夫であろうと思った。
しかし・・・
しかし・・・・
しかし・・・・・
しかしなのだ・・・・・
数分後に出てきたごはん大盛りはこんな量だったのであります。
こ、こ、これは・・・
これは・・・・
あの・・・
あの・・・・
フォーリンデブ橋本氏が言うところの、“日本昔話盛り”というやつではないか!!
さすがに多いので、店員さんに「少なくしてもらってもいいですか?」と尋ねると、「いやいや、もう出しちゃったからね・・・」とむべもなく断られる。
うーーん、仕方がない、食べよう・・・。
結局、奥さんにも少し食べてもらったりしたのですが、4分の1くらいを残してしまった。
私は、ごはんを残すことがとても嫌いなのだ。
お米農家の方が丹精込めて作ってくれたお米を、自分の都合で残すということにとても罪悪感を抱く。だから、今回はとても悪いことをしてしまったと後悔しかない。次回来るときは、もう普通盛りでいい。納豆を中心に、ごはんは物足りないくらいでいい。
ということで・・・
もし、このブログ記事が、「下北沢 せんだいや」というキーワードで見つけられ、読者の目に届くのなら、大盛りへの挑戦はほどほどにとお伝えしておきたいのです。
肝心の納豆は、相変わらずの最高品質。
せんだいやの納豆は裏切りません。
だからこそ、ごはんは無駄なく大切にいただきましょう。
納豆好きの人はぜひ足を運んでくださいね。
そして下北沢巡り
もうそこには線路がない
大学生の頃、一時期下北沢に住んでいたことがあった。
小田急線と井の頭線が交差する、そして坂あり谷ありの起伏に富んだ地形。
駅から降りて真っ直ぐ降りる、斜めに降りる、さらに左へが曲がったり。
とにかく道がいりくんでいて、それぞれの先には違った生活圏があった。普通の生活では交差することがない人間同士が、いりくんだ地形のなかで自分の居場所を見つけて過ごしている。あのお店、このお店、喫茶店、ラーメン屋、お好み焼き屋、そして劇場やライブハウス。とにかく渾然一体、ごちゃまぜだった。それがとにかく素敵で、それが一番の売りの街だったのだ。
その象徴の一つが線路であり、踏切であったと思う。時に”あかずの踏切”よろしく、なんとも理不尽な待たされ方もしたけれど、それがこの街の風景であった。
しかし、今はそれはないのだ。
不思議なもので、もう下北沢を離れて何年も経つのに、なぜか、「あ、あそこの踏切渡れるかなぁ~、待たないといいなぁ~」なんて脳が勝手に今でも反応する。それはここに住んでいた痕跡が自分の身体に染みついているからなのだろうが、それは文字通り肌感覚といった感じだ。
下北沢駅前は、もはや別の駅であった。
小田急線の地下化が進み、駅は地下になった。そのぶん空いた土地にはいろいろな施設が建っていた。
この駅前の土地も、そのうち開発されているのだろう。
とはいえ、かつての下北沢のイメージを残している感触はそこかしこにある。
そんな感じがをまさぐりながら歩くのは、過去この街に住んでいた一人の人間の憧憬であろうか。
古着のメッカとしての下北沢
下北沢は、今や古着のメッカとして有名らしい。
かつて私が住んでいた30年前も、すでに古着屋はたくさんあったが、今はさらに進んでいるという。空き店舗ができると、すぐに入るのは古着屋だそうだ。新品の洋服を売るお店はほとんどない。そして、来ているお客さんの多くは外国人。売っている古着の多くは、海を隔ててやってきた外国のものだと思うのだけれど、それを目当てに外国から来るというのもおかしな話です。でも、そういう感じが、東方にある黄金の国、ジパングということなのだろう。
昭和なところも歩きながら
下北沢のなかでも、東北沢側にある一番商店街を歩く。
ここは、かつては下北沢のメインから外れたところで、商店街としては最も庶民的な通りだった。
今はどうだろう・・・。
そんな興味を持ちつつ、商店街を歩く。
どうしてもレトロな古いところに目がいってしまい、そちらの写真ばかりを撮ってしまう。
ちなみに、下北沢一番街商店街は、新しいお店が目白押しで、古着屋、カフェ、カレー屋などなど、いろいろとお店が出ている。しかし、建物自体は古いままリノベーションして使っているところも多く、それがためにどこか懐かしさを感じることができる。
さらに巡って・・・
下北沢のいいところは、街の大きさがちょうど手に乗るくらいのところだろう。
広すぎず、狭すぎず、そして起伏に富んでいる。
全部巡ろうとしても、巡れる範囲に街が凝集している。
最近の様子を見ると、過密になっている感じもするが、でも、まだまだ”いい具合”で手のひらに収まっている。
ザ・ブルー・ハーツの甲本ヒロトが売れる前にバイトをしていたというラーメン屋、「珉亭」も健在。
移りゆく下北沢の街を歩きながら、人の営みに想いを馳せる。
下北沢はすっかり観光地になっていた。
私がよく行っていた本屋もないし、生ハムを味見させてくれた肉屋もない。お風呂屋さんは人気の古着屋散になっていた。
とはいえ、下北沢は、観光地になりながらも、人の息吹があり、そこには生活があった。
これからこの街がどのように変化していくのか、たまに来てはまた歩いてみようと思うのであります。
今日の一冊
使用しているカメラ・レンズ・機材
これまでの寫眞機帖
写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
本サイトの写真について
本サイトの写真は、基本的にはRAW現像したものです。
また、運営上の事情により、写真のファイルは圧縮や画面に合わせて縮小せざるを得ないところがあります。よって、本サイトで掲載している写真は、カメラの性能をそのまま現したものではなく、また、本サイトの目的はカメラの性能を示すためのものではないことをご了承ください。
しかし、それでもカメラが好きなものとしては、各カメラの絵作りのようなものが伝わればと思っておりますので、その参考になれば幸いです。