本日のカメラ:SIGMA dp1 Quattro
ひさびさの伊勢へ
人生の一時期、神事をしていたことがありました。
どういう訳か分からないけれど、滝修業とか、お経とか、そういった方面に興味が向いていた時期がありました。最初に滝修業をしてから、なんだかんだと続けて、トータルで18年はそういったことに関わっていました。
“関わっていた”という過去形で書いたとおり、この長く続いた興味はある日を境に色褪せてしまって、結局すべてのことを否定する側になってしまいました。もちろん、それほど続いたことですから、興味はまだどこかしらに残っているわけですが・・・。
しかし、離れたとはいえ、伊勢神宮は格別です。
むしろ、伊勢神宮に触れたからこそ、下手な修業は俗物や私欲にまみれる危険があると実感したものです。
伊勢神宮は、やはり機会があれば行きたくなるところ。
神事に興味を持っていた頃や、そこから足を洗った今に至るまで、伊勢神宮にはどこか引かれるものがあります。
一番最初に伊勢神宮に行ったときは、小学校の時。これは親が所属していた連合会のようなもので一緒に行ったもの。そこから数えてかれこれ6~7回は行っていることになるのだろうか。
今回は10年ぶりくらいであります。
久々の伊勢。
そして、コロナ禍になって遠慮していた旅ですから、今回の伊勢旅行は、自分たちの旅行としても久しぶりということになりました。
伊雑宮へ向かいながら
伊勢に行きますと、まずは上之郷にある伊雑宮へ行くことにしています。
ここは、天照大御神の魂が奉られていると言われているところになります。
いつも電車で行くのですが、今回は、はじめてバスで行きました。
伊勢市駅から上之郷までのバスは、山の中を通り抜けていくようで趣がありました。道路の脇にはきれいな清流が流れ、途中にダム湖があったりと、なかなか楽しませてくれるルートです。
そして、伊雑宮に近いバス停で降りて、てくてくとそちら方面に歩く。
伊雑宮に近くなってくると、のどかな秋の景色がある。
この辺りは、私にとってはほどよい景色。
ちょうどよい田舎。
景色も、においも、ちょうどよい。
伊雑宮へ
私は、神社やお寺はとても崇高な場所なので、境内などは極力写真を撮らないようにしています。お寺のお堂なども、最近は写真に撮ろうとも思いません。
しかしこの度は、ひさびさに来た伊雑宮。
そんなこともあってか、伊雑宮の杜を撮らせていただいた。
こちらは入り口近く、社務所の横辺りにある木の根っこです。
こんな形になることがまず驚きです。
ここまで来るのにどれだけの時間が経ったのだろう・・・。
いつもそうですが、こういった巨木を見るにつけて、人間の一生なんてとてもちっぽけなものだなと感じたりもします。根性に起きたことなんて、ほんとうに一瞬の夢のようなのかもしれない。
この地に神々が降臨したとき、ここはすでにこのような巨木の杜だったのだろうか。
それとも、もっと開けた場所だったのか。
ここの杜を守ってきた人々の思いとは、どのようなものなのか。
その人々の思いの先、私たちはこうしてここに立つことができるのだ。
伊雑宮の田圃へ
伊雑宮は、伊勢神宮内宮の別宮です。
その伊雑宮の境内の隣には、田んぼがあります。この田んぼは「磯部の御神田(おみた)」と呼ばれており、日本三大御田植祭の一つが行われる神事の場所です。国の重要無形民俗文化財の指定を受けていて、毎年6月24日には、伊雑宮御田植式」が執り行われます。
以前夏に来たときは、稲穂のいい香りがして、アマガエルがいたりと、心地よい風が吹いていました。
今回は、あわよくばたわわに実った稲穂が見れるかなと思ったのですが、すでに刈られた後・・・。
でも、伊雑宮のすぐ隣の田んぼを見ると、まだ稲穂がありました。
もっと近づいてみたいと思いながら、恐れ多い気配を感じて遠目で写真を撮らせていただきました。
伊雑宮でお参りをすませ、磯部の御神田もお参りさせていただきまして、お昼を食べに。
お昼は伊雑宮の前にあります、「中六」といううなぎ屋さんです。
朝早くから出てここまでやってきました。
ひとまずお昼をゆっくりと過ごすことに。
今日の一冊
使用しているカメラ・レンズ・機材
これまでの寫眞機帖
写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
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