本日のカメラ:CONTAX G1
突然の中国研修決定
もうずいぶん前のこと・・・
鍼の師匠が元気であったときのことだった。
今から20年近く前のことだ。
突然師匠が研究会の冒頭で、“最後の中国研修をしたい!”と言い出したのだった。
その瞬間、“ああ~またはじまった~”という雰囲気が研究会に流れる。
私はそのとき開業したばかりでお金もなかったし、“石の上にも三年”だと腹にすえていたから、旅行とかは全く考えていなかった。もともと旅行は好きだし、まだ行ったことがない中国にも興味がひかれる。しかし、それがたとえ研修であっても、開業したてでそんな悠長なことはできない。第一そんな余裕がないのだ、金銭的にも心にも。だから、私ははなからそんなことは耳にも入れず、行ってみたいけど、まぁ、ご苦労様です・・・なんて思っていたのでした。
しかし・・・
なぜか・・・
突然師匠から指名されてしまったのだ、「お前が中国研修の責任者になれ!」と。
全くもってどうしてなのかわからなかったが、一番動けそうに思われたのかもしれない。
ああ・・・なんで・・・
と思いながらも、師匠は言い出したら絶対に止まらない。
もうここは抵抗することは諦めて、師匠に従うしかないのだ。
という感じで突然決められた中国研修。
今思うと、どんな手続きをして、どんな打ち合わせをして、どんな準備をして、どうやって行ったのか全く覚えていない。中国でお世話になった社会科学院の先生とメールで連絡を取り合いながらスケジュールを煮詰めていた、そんな記憶がうっすらあるくらい。たぶん、瞬間湯沸かし器であった師匠に対し、常に緊張しながらお伺いを立てていたので無我夢中だったのだろう。
古いアルバムを整理して
しかし、そのときの鮮烈な旅の想い出は、写真とともに私の心に刻まれているのであった。
今回は、年末年始で大掃除の時期でもあることから、古い写真、つまりフィルム写真をデジタル化して保存しようと考えた。デジタル化は味気ない気もするが、データで保存しておいたほうのがスペースも助かるし。
そしてこうしてブログもあるのだから、せっかくなのでこちらの「遊人寫眞機帖」にも掲載することにしました。
いざ中国へ
北京研修があった年は、北京オリンピックの前年だった。
当時すでに中国経済の勢いは突き抜けていたが、今思うとまだそれは序章に過ぎなかった。北京オリンピックを迎えて以後、さらに目覚ましく変化を遂げていく中国の姿と比較すると、まだまだ変革の前夜だったのかもしれない。
“今思うと”というところが、こうして振り返るとまたタイムカプセル的で面白い。


上の写真は、北京の空港だったと思う。ちょっとそこはうろおぼえ。でも、北京国際空港だろう。
第一印象としては、“活気がある”ということでした。北京オリンピック前夜という自分の先入観もあったのかもしれないが、アジアらしい活気と熱気が人々の立ち居振る舞いから漂ってきた。ちょっと気合いを入れていないと、一気に置いていかれていきそうな、そんな勢いを感じるのだった。
そして包頭へ
しかし私たちは北京にとどまらず、そのまま包頭へ。
包頭は内モンゴル自治区の都市。
私たち一行は鍼の研修で行ったわけですが、中国には私たちが求めているような鍼が存在しないので、もっぱら東洋哲学・中国哲学を学ぶのが私たちの目的でした。
なので、東洋哲学・中国哲学の先生をお招きし、そして旅に同行してもらい、その旅の先々で講演をしてもらうというスタイル。なので、行先はどこへでもいいという研修。今回は師匠が内モンゴル自治区を観に行きたいという希望があったので、そちらへ向かうことになったのであります。
北京からどれくらい飛行機に乗ったのか、全く覚えていないのですが、覚えているのは夜の包頭は真っ暗でったということ。



これらは当時の包頭空港の前の景色。写真を見てお分かりのように、とにかく真っ暗。かつて私はインドやネパールなどを一人旅してきたものですが、そのときと同じような、電力が行き届いていない夜の景色があるのだ。
驚いたのは、ホテルに向かうまでの道でロバが荷車を曳いていたことでした。
荷車というのもすごいが、曳いているのがロバなのだ。
それを見て、なんて田舎に来てしまったんだろうと思ったのです。
包頭とは、モンゴル語で「鹿のいる場所」を意味するのですが、未だにそんな光景があるのだろうか。
しかしそれは・・・
次の日に目覚めて大きな誤解だということが分かったのです。

今日の一冊
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写真好き、カメラ好き、レンズ好き
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
スマートフォンのカメラの性能が上がったけれど、やっぱりカメラが好き。とくに濃い感じの絵作りが好きです。メインはSIGMA。本業は鍼灸師、国際中医師、気功などの東洋医学畑。東京の表参道で源保堂鍼灸院・薬戸金堂を営んでいます。
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